ひと夏の恋をキミと
帰るころには
片付けも終わっていて
夕飯の支度が整っていた。


…けど私達三人は
さっきのパンケーキでお腹がいっぱいで
食べられそうになかった。


でも、今日がみんなで食べる
最後の夕飯だということに気付き
テーブルに向かった。


それを分かっていてか、
テーブルの上には
ちらし寿司やから揚げ、パスタにピザ、
和洋食さまざまな物が並んでいた。


お母さんの気合すごい…。


私達は驚いているばかりだったけど
男の子たちのテンションは最高に
あがっていた。


「すげ~!上手そう!」
「頂きます!」


みんな思い思いの物に手をのばし
無言で食べ進めていた。


私達もゆっくりと食べ始め、
お腹いっぱいだと思ってたけど、
余りの美味しさに箸が止まることはなかった。
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