ひと夏の恋をキミと
何がずるいのか分からず
陽輝を見ていると、


「…っ、それだよ!
前も言ったけど、その顔マジでダメ。
破壊力ありすぎ。」


訳が分からない。
私そんなにひどい顔してるかな?


「っ言っとくけど、変な顔じゃないからな?
可愛すぎて色んなもんが
吹っ飛びそうになるって事だから。
変な心配はしないで大丈夫。」


私の心を読んだみたいに
答えてくれた。


「ほら!大樹たちとの距離
結構開いちゃったじゃん。
追うぞ。」


そうやってまた自然と
私と手を繋いだんだ。


追うって言っても
特にスピードを上げたわけじゃないのに。
ちゃんと私の歩幅に合わせて歩いてくれる。


そんな優しさが
私をキュンってさせるんだ。
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