ひと夏の恋をキミと
屋台が沢山並んでいるのが
見えて来た時


「別行動でいいよな?」


大和先輩の提案にみんな賛成だった。
お祭りだもん、2人で回りたいよね!


陽輝と2人なのは緊張するけど
それと同時に嬉しくもある。


陽輝とはキラキラした
思い出で埋め尽くしたいから。


「じゃあ決まり!お先~!」


大樹君たちにつられて
私達も動き始めた。


合流した時に一旦離された手は
再び繋がれていた。


「姫奈、すぐはぐれそうだもん。」


「子供じゃないもん!」


バカにされたみたいで
言い返したら、


「はは!うそうそごめん。
本当は俺が繋ぎたいだけ。」


陽輝の言葉に心臓がドクンと脈を打つ。


ストレートな表現は
いつでも照れてしまう。
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