ひと夏の恋をキミと
「姫奈は怒ったり照れたり忙しいな。」


本当にそうだと思う。


陽輝と居ると
今まで知らなかったたくさんの
感情が芽生えてくる。


心臓のスピードも何倍も速くなるんだ。



「とりあえず、なんか食べる?
かき氷?から揚げ?焼きそば?」


3つの選択肢を与えてくれた。
これが私がこの前言った物だったから
覚えててくれてのかと思って
また心臓がギューってなった。


「から揚げ!」


「昨日も食べたのにいいの?」


笑いながら聞いてくる陽輝に


「お祭りにから揚げは外せないでしょ!」


定番メニューだもん。
食べないわけにはいかない。


「そっか!じゃあ行くか!」


って私に合わせてくれる。
陽輝は食べたいかわからないけど
嫌な顔一つしない。
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