ひと夏の恋をキミと
「陽輝はいいの?」


そう聞いてみても


「姫奈が好きな物は俺も好きだし
姫奈が食べたいものは俺も食べたい。」


ってそればかり。


結局から揚げもかき氷も焼きそばも
全部買って半分こした。


これだけ食べたら
浴衣のせいもあって
お腹が苦しいから、歩いて消火することにした。





「姫奈!俺あれやりたい!」


陽輝の目に止まったのは射的だった。


棚にたくさんの景品が並んでいて
その中に星のチャームがついた
ネックレスがあった。


あれ…、可愛いな。


眺めていると


「おじさん!俺にやらせて!」


陽輝が射的の銃と弾を受け取り
狙いを定めていた。


すごく真剣な顔をしているから
何を狙ってるのかは
聞くのを辞めた。
< 159 / 268 >

この作品をシェア

pagetop