ひと夏の恋をキミと
✿最終章✿
ずっとそばに
姫奈が眠りについてから
2年と半年が過ぎた。
「卒業生代表、青山陽輝!」
「はい。」
名前を呼ばれ、ステージへと上がる。
今日は卒業式だ。
「答辞、卒業生代表 青山陽輝。
この学校での高校生活3年間が終わろうとしています。
楽しい事・嬉しい事・悲しかった事・辛かった事、
たくさんの思い出が、私達卒業生の胸に
残っていることでしょう。
…俺は高校一年の夏にある女の子に出逢いました。
綺麗な顔立ちなのに
それに似合わない切ない笑い方をする子でした。
彼女は抱えきれないほどの大きな荷物を
背負っていた。」
「ちょっと、青山君?
どうした…」
「良いじゃん先生!聞いてよ、陽輝の答辞。」
俺は事前の内容とは全く別の事を
話しているから先生たちは焦っていて、
在校生も何事かとざわついている。
でも、さすが大樹だな。
俺の一番の理解者だ。
大樹に目で『ありがとう』と伝えた。
2年と半年が過ぎた。
「卒業生代表、青山陽輝!」
「はい。」
名前を呼ばれ、ステージへと上がる。
今日は卒業式だ。
「答辞、卒業生代表 青山陽輝。
この学校での高校生活3年間が終わろうとしています。
楽しい事・嬉しい事・悲しかった事・辛かった事、
たくさんの思い出が、私達卒業生の胸に
残っていることでしょう。
…俺は高校一年の夏にある女の子に出逢いました。
綺麗な顔立ちなのに
それに似合わない切ない笑い方をする子でした。
彼女は抱えきれないほどの大きな荷物を
背負っていた。」
「ちょっと、青山君?
どうした…」
「良いじゃん先生!聞いてよ、陽輝の答辞。」
俺は事前の内容とは全く別の事を
話しているから先生たちは焦っていて、
在校生も何事かとざわついている。
でも、さすが大樹だな。
俺の一番の理解者だ。
大樹に目で『ありがとう』と伝えた。