ひと夏の恋をキミと
「そっか…。ありがとう。
好きになってくれて。
君の事、大事にしてくれる人が
いつかきっと現れるよ。
それじゃ…。」


俺はそう言って
彼女に背を向け歩き出した。




「も~う少しだけ
優しくしてもいいんじゃない?」


なんて、そんな事を言ってくるのは
もちろん大樹だ。


「充分だろ?期待はさせない。」


「モテる男の発言…。
学年トップになってから
告白されまくりだったもんな!」


「…うるせーよ!」


俺は姫奈の為に必死なんだよ。


まぁ、からかってきても
俺と姫奈の事一番応援してくれてるのは
大樹か愛美ちゃんだからな~。


3年間過ごした高校の門をくぐり
表へ出ると、
< 218 / 268 >

この作品をシェア

pagetop