ひと夏の恋をキミと
「あ~!やっと来た!」


そう言って手を振るのは
愛美ちゃんと大和先輩。


「もう遅いよ!」


「ごめんごめん。」


「あとは…」


「待ってぇ~!」


ハァハァと息を切らして走ってきたのは


「里美、お前もういいのか?」


里美ちゃん。


「うん!大丈夫!」


「よし、じゃあ行くか。」


みんなで大和先輩の運転する車に乗り込み
姫奈の元へ向かう。


みんなで卒業したくて
姫奈の病室でもう一度卒業式をする。




病院へ向かう途中。
俺の目に入ったのは…


「大和先輩、止めて。」


小さな花屋に並ぶ白いガーベラ。
花屋に売ってるのは珍しい。


「あの、これください。」


俺はそのガーベラを花束にしてもらった。
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