ひと夏の恋をキミと
今日初めて会った相手が
好きだなんて
ばかげてるかもしれない。


だけど、
笑われてもいい。

俺は本当に

”運命の相手”だと思った。


直感だけど。



もっと知りたい。

姫奈ちゃんがなにか
抱えているなら
その障害を取り除いてあげたい。



1人店番をしていた時
ずっとそんな事を考えていた。



「ごめんね!お待たせ!」


ちょこちょこ走ってくる姫奈ちゃん。
また、元の笑顔に戻ってる。


「大丈夫だよ!
腹減った~!俺も行ってくる!」


気にはなるけど、
土足で人の心にズカズカ
踏み込むほど出来損ないじゃない。


俺は笑顔で手を振って
その場を後にした。
< 25 / 268 >

この作品をシェア

pagetop