ひと夏の恋をキミと
姫奈Side

日が落ちる少し前まで
人が減ることはなかった。


「お疲れ様~!初日ありがとう!」


片付けが終わりかけた頃
お母さんが中からやってきた。


「「「お疲れ様です」」」


みんな忙しかったのに
まだまだ元気そうだった。


「あとはやっておくから
海に入って遊んできていいわよ~!
その間に夕飯も作って置くから。」


「「「やったー!!!」」」


みんな嬉しそうに声を上げて
着ていたTシャツを脱ぎ
水着になって海辺へ向かった。



「姫奈。」


私を呼んだのはお母さん。


「大丈夫?」


まゆを下げて心配そうに聞いてきた。


「大丈夫だよ!
今日、頭痛も痙攣も一回もきてない。
もしかしたらこのまま治るかもね?」

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