ひと夏の恋をキミと
「姫奈…?」


私以外の全員が
困惑の表情を浮かべている。


「姫奈ちゃん、本気かい?」


恐る恐るお医者さんが尋ねてくる。


「だって、高校生になったばっかりで
学校行きたいもん。」


そんなお医者さんに対して
私は淡々と答える。


「姫奈ちゃん、今治療を始めないと
危険な状態なんだ。」


「危険ってどのくらい?」


「このままだと…
4ヶ月持つかどうか…。」


4ヶ月…。


「そんな…っ!先生何とかして下さい!!」


ずっと静かだったお母さんが突然大声を上げた。
お医者さんに縋り付いている。


私は…
間違った選択をしてるのかな?
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