ひと夏の恋をキミと
思わず頭を抱えた。


「今ので俺が姫奈の事好きなの
ばれちまったじゃね―か!」


バッと顔を上げると
ポカンとしてる4人。


「…なに。」


すると


「「「「最初から知ってるけど」」」」


全員が口を揃えて言った。


「嘘だろ?」


「「「「本当」」」」


俺、そんなにわかりやすいの…?


「ってか、知らないの
姫奈本人だけだよ?姫奈ママも
『陽輝君みたいな子が姫奈の事…』
って喜んでたし!」


まさかの事実発覚。


「やったじゃん!陽輝!
親公認!何も心配する事ねーじゃん!」


そんな簡単な問題じゃねーって
言おうとしたけど
目の端に映った愛美ちゃんが
すごく悲しい表情をしてたから
言葉が詰まった。
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