ひと夏の恋をキミと
愛美ちゃんは何か知ってる…


今の表情で確信した。


「おーい!陽輝!無視か!」


大樹がいつまでたっても返事をしない俺の
名前を呼んだ。


「何もない。ってか大和先輩、
ちょっと愛美ちゃん借りてもいい?
姫奈との事作戦会議しなきゃ!」


不信感を与えないように
ニッと笑った。


「良いけど、変な事すんじゃねーぞ!
手出したらただじゃおかねーからな!」


「ありがとう~先輩!」


一言お礼を言って
驚いた顔をしている愛美ちゃんだけが
その場に残った。


「ごめんね、残ってもらって。」


俺がそう言うとすぐにニコっとして言った。


「全然大丈夫!
姫奈ってああ見えて恋愛経験
全くないから大変だよ!」

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