ひと夏の恋をキミと
うん、それは何となく
分かってたけど
今はすぐに本題に入りたい。


「今、残ってもらったのは
姫奈の事で間違いないんだけど、
姫奈の病気の事…」


そこまでしか言っていないのに
愛美ちゃんの顔が
一気に青ざめたので話すのを辞めた。




しばらく下を向いたままの愛美ちゃんの
顔色が少しだけよくなったから
確信を突く質問をした。


「姫奈の病気の事…知ってるんだよね?」


出来るだけ優しく言ったつもりだたけど
どうしても声に力が入ってしまった。


愛美ちゃんは呼吸を整えた後


「私からは、何も言えない。」


たったそれだけ。


俺はそんな答えが欲しいんじゃない。
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