ひと夏の恋をキミと
「でっ!デート!?」


今、陽輝ははっきりそう言ったよね?

聞き間違いじゃなくて…?


「え…、でも…。」


「でもじゃないの!早く準備するよ!」


愛美の勢いに負け
部屋へと戻る。




「愛美…。」


どうしてこんな事になってるのか、
みんなは私が入院したことを
どう思ってるのか、
色んな疑問を抱えながら名前を呼ぶと
全てを察したように話してくれた。


「昨日ね、みんなで話したの!
順番でデートしようって!
せっかくの夏休み、バイトで終わらせたら
持っていないでしょ?
だから今日は姫奈たちだけど
明日は私たちの番ね!
それと、みんなは姫奈が入院したこと
全然気にしてないよ!
元々細っこい体してるから
病弱っぽいしねって話で
まとまったから!」
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