空をつかむ~あなたがどこまでも愛しくて
どれくらい寝ていたんだろう。
ベッドから体を起こし部屋を見渡すと、醍はいなかった。
もしかして、これは夢?
ふと不安になってベッドから抜け出す。
閑散としたリビングに置かれた丸テーブルの上に、一枚のメモを見つける。
そのメモには『明日の製作発表の準備で文化会館に行ってくる。夕方には一度戻るから待ってて 醍』と書かれてあった。
そうか。
明日なんだ。彼にとっては吉丸家と自分の将来がかかっている大事な製作発表。
どんなものを発表するんだろう。
私も見に行きたいな。
テーブルにはバケットやクロワッサンがたくさんカゴに入れられ、その横に彼が焼いたのか少し形の悪い目玉焼きと少し焦げたハムが丸皿の上に乗っていた。
椅子に腰掛けて、醍の用意してくれた遅めの朝食を摂る。
形は悪いけど、とてもおいしかった。
朝食を食べ終えると、またベッドに潜り込み、ほんのりと鼻孔をかすめる彼のオーディコロンの香りに包まれて眠った。
こんなにも安心して眠れたのはあの日以来かもしれない。
ベッドから体を起こし部屋を見渡すと、醍はいなかった。
もしかして、これは夢?
ふと不安になってベッドから抜け出す。
閑散としたリビングに置かれた丸テーブルの上に、一枚のメモを見つける。
そのメモには『明日の製作発表の準備で文化会館に行ってくる。夕方には一度戻るから待ってて 醍』と書かれてあった。
そうか。
明日なんだ。彼にとっては吉丸家と自分の将来がかかっている大事な製作発表。
どんなものを発表するんだろう。
私も見に行きたいな。
テーブルにはバケットやクロワッサンがたくさんカゴに入れられ、その横に彼が焼いたのか少し形の悪い目玉焼きと少し焦げたハムが丸皿の上に乗っていた。
椅子に腰掛けて、醍の用意してくれた遅めの朝食を摂る。
形は悪いけど、とてもおいしかった。
朝食を食べ終えると、またベッドに潜り込み、ほんのりと鼻孔をかすめる彼のオーディコロンの香りに包まれて眠った。
こんなにも安心して眠れたのはあの日以来かもしれない。