【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
第六章 星の王子さまが教えてくれたこと
第六章 星の王子さまが教えてくれたこと
そう大きくない窓から夕日が差し込んできた。
彼の色素の薄い髪が照らされてまるで金色に輝いているように見える。
「どう……して、ここに?」
ケイトがパタンと本を閉じた。
「芽衣子さんのご実家に伺ったら、散歩に出たっていうから。もしかしたらここにいるかもって思って」
この言葉でわかった。やっぱり彼はあのケイくんなのだと。
「思い出してくれました? 俺のこと」
机にもたれかけながら、いたずらめいた表情でわたしを見る。
「うん、ついさっき。この本を見て」
「ははは。ずいぶん時間がかかりましたね」
「ごめん。あの……どうして名字が違うの?」
「ああそれは、母親が再婚して相手の養子になったから、宮本から北村になったんです。
そうだとしても気がつくの遅すぎませんか? 俺なんか今まで一度も忘れたことなかったのに」
「えっ……」
驚いてケイトの顔を見る。
そう大きくない窓から夕日が差し込んできた。
彼の色素の薄い髪が照らされてまるで金色に輝いているように見える。
「どう……して、ここに?」
ケイトがパタンと本を閉じた。
「芽衣子さんのご実家に伺ったら、散歩に出たっていうから。もしかしたらここにいるかもって思って」
この言葉でわかった。やっぱり彼はあのケイくんなのだと。
「思い出してくれました? 俺のこと」
机にもたれかけながら、いたずらめいた表情でわたしを見る。
「うん、ついさっき。この本を見て」
「ははは。ずいぶん時間がかかりましたね」
「ごめん。あの……どうして名字が違うの?」
「ああそれは、母親が再婚して相手の養子になったから、宮本から北村になったんです。
そうだとしても気がつくの遅すぎませんか? 俺なんか今まで一度も忘れたことなかったのに」
「えっ……」
驚いてケイトの顔を見る。