【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「芽衣子さんの不安に気がついてあげられなくて、ごめんなさい」
「どうして、ケイトが謝るの? ひどいのはわたしでしょう?」
突然の彼の謝罪に驚いて声を上げ、彼の腕に手を掛ける。頭を上げて欲しい。彼
は何も悪いことなんてしていないのだから。
「いえ、違います。大人になった芽衣子さんに出会えることができて俺、かなり舞い上がっていて。全部が全部あの頃と同じだと思い込んでいたんです。
芽衣子さんが大人になったからこそ抱えている、しがらみみたいなこと――もっとちゃんと一緒に考えていれば、こんなふうにお互い悩まなくて済んだのになって」
「ケイト……っ、ちが、う……わたし」
胸がつまって言葉が上手く出てこない。誰
にも見せないようにしてきた心の奥底の不安や恐れを彼は気がついてくれたのだ。
なんて人……。わたしは彼の人間としての懐の深さに胸が震えた。
年下だから、仕事をしていないかもしれないから。
そんな彼のほんの一部分だけを見て、彼の本当に素敵なところを見ないようにしてきた。
「どうして、ケイトが謝るの? ひどいのはわたしでしょう?」
突然の彼の謝罪に驚いて声を上げ、彼の腕に手を掛ける。頭を上げて欲しい。彼
は何も悪いことなんてしていないのだから。
「いえ、違います。大人になった芽衣子さんに出会えることができて俺、かなり舞い上がっていて。全部が全部あの頃と同じだと思い込んでいたんです。
芽衣子さんが大人になったからこそ抱えている、しがらみみたいなこと――もっとちゃんと一緒に考えていれば、こんなふうにお互い悩まなくて済んだのになって」
「ケイト……っ、ちが、う……わたし」
胸がつまって言葉が上手く出てこない。誰
にも見せないようにしてきた心の奥底の不安や恐れを彼は気がついてくれたのだ。
なんて人……。わたしは彼の人間としての懐の深さに胸が震えた。
年下だから、仕事をしていないかもしれないから。
そんな彼のほんの一部分だけを見て、彼の本当に素敵なところを見ないようにしてきた。