【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
ふたり思いを伝えあい温かい気持とときめきで幸せに満ち満ちていたわたしは、そのときになってケイトの服装にようやく目が行った。
「ところで、なんで今日はそんな格好しているの?」
彼の体にぴったりとなじんだスリーピースのスーツ。
少し光沢感のある細身のストライプのスーツを身につけた彼は、匂い立つほどの大人の色気があった。
ついさっきまで年下だからと言っていたけれど、彼だって立派な大人の男だ。
「え? そりゃ、芽衣子さんのご実家にご挨拶に伺うのに、いつもみたいな格好じゃまずいでしょ?」
「まあ、それもそう……え? 実家!?」
「はい。公民館に行く前にご挨拶に伺いました」
じゃあ、お母さんはケイトに既に会ったってこと?
慌ててバッグの中のスマートフォンを取り出す。
そこには着信二十件にメッセージが三十件入っていた。どれも母と弟からだ。
どうしよう。今頃家ではどんな騒ぎになっているのか、想像もしたくない。
スマートフォンの画面を見つめながら、青ざめたわたしはゆっくりとケイトを見た。
きょとんとするケイトに「覚悟してね」と念を押す。
「え? なに、どうしたんですか?」
「今から実家に戻るけど、びっくりしないでね」
わたしの真剣な表情に戸惑いながら「はい」と答えたケイトは、その後待ち構えていた母と弟と対峙することになる。
「ところで、なんで今日はそんな格好しているの?」
彼の体にぴったりとなじんだスリーピースのスーツ。
少し光沢感のある細身のストライプのスーツを身につけた彼は、匂い立つほどの大人の色気があった。
ついさっきまで年下だからと言っていたけれど、彼だって立派な大人の男だ。
「え? そりゃ、芽衣子さんのご実家にご挨拶に伺うのに、いつもみたいな格好じゃまずいでしょ?」
「まあ、それもそう……え? 実家!?」
「はい。公民館に行く前にご挨拶に伺いました」
じゃあ、お母さんはケイトに既に会ったってこと?
慌ててバッグの中のスマートフォンを取り出す。
そこには着信二十件にメッセージが三十件入っていた。どれも母と弟からだ。
どうしよう。今頃家ではどんな騒ぎになっているのか、想像もしたくない。
スマートフォンの画面を見つめながら、青ざめたわたしはゆっくりとケイトを見た。
きょとんとするケイトに「覚悟してね」と念を押す。
「え? なに、どうしたんですか?」
「今から実家に戻るけど、びっくりしないでね」
わたしの真剣な表情に戸惑いながら「はい」と答えたケイトは、その後待ち構えていた母と弟と対峙することになる。