【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「たしかに、お母さまから見ればわたくしはまだ若輩者です。ですが、いくつになったとしても、結局芽衣子さんしか欲しくないんです。だから何年後かに結婚するなら、今から彼女とふたりで一緒に成長していくほうが、きっとずっと幸せになれると思っています」
この人は……こんなときまでわたしを幸せにしてくれる。
隣にいる、一瞬一瞬を幸せと感じられる相手と巡り会えたわたしは、この世の誰よりも幸運だ。
「あら、まあ。すごいわね。最近の子は」
「はい。なにせ芽衣子さんへの愛は筋金入りなんで、これから先一生思いは変わらないと断言できます」
母まで頬を赤らめるほど、彼の実直な思いにわたしも改めて決心する。
「お母さん。わたしもこれから先の時間を彼と一緒にいたいと思っているの。心配をかけることもあると思う。だけどふたりのことを見守っていてください」
「お願いします」
わたしの言葉が終わると同時に、ケイトはもう一度頭を下げた。
わたしも彼の隣に座り一緒に頭を下げる。