【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「これからも、俺がしっかりと支えていくから、芽衣子さんはやりたいことを我慢せずにやってほしい」
「ケイト……」
花束を受け取り彼の顔を見る。にっこり笑う彼の顔を見て幸せで胸があったかくなる。
「とりいそぎ、俺にして欲しいことはないですか?」
「え、今? 何かあるかな」
幸福で満たされている今、欲しいものなんて思いつかない。
わたしが考えこんでいると、ケイトがそっとわたしの肩を抱き寄せた。
「こういうときは、キスして欲しいって言ってほしいな」
どんどん彼の端正な顔が、近付いてくる。
「ちょっと、それはケイトの希望でしょう?」
「じゃあ、芽衣子さんはしたくないの?」
わたしの顔をのぞき込んだケイトは、ニヤニヤとからかうような表情を浮かべていた。
「悲しいな。俺とのキスそんなに嫌だなんて」
途端に悲しそうな表情を浮かべたケイトに、わたしは焦った。