【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
前に出た女性たちは、ブーケの行方を見守っている。

「せーの」

という声がかかり、花嫁はおもいっきりブーケをトス――というよりもぶん投げた。

勢いをつけたブーケは手を伸ばして待つ女性陣の上を余裕で飛んで、後方に立っていたわたしの胸にポトンと落ちてきたのだ。

「へ?」

まさかのことにびっくりしていたら、まわりから拍手が巻き起こった。

なんでこうなるのよ……。できれば目立ちたくなかったのに。

司会の人がいそいそと近付いてきて、マイクを向けられた。
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