【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「はあ……なんかもう、考えただけでも頭が痛い。お察しします」

哀れみの視線が突き刺さる。共感してもらえてよかった。

「でも、それくらいなら、結婚焦らなくても問題ないんじゃないですか? ダメになっちゃった~とかなんとか言って」

ひよりの言うことはもっともだ。わたしだってそうするつもりだったのだから。

彼女はブルスケッタを頬張りながら聞いてきた。

「そうよね。……問題はここからなのよ」

わたしはビールを一口飲んでからグラスを置いた。

眉間に皺を寄せたわたしの話を、ひよりは前のめりになりながら聞いてくれた。

< 15 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop