【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
《で、相手はいつこっちに連れてくるのよ?》
「ちょ、ちょっと待って。まだそんな結婚なんて――」
《なに、そんな結婚もできないような相手とつき合ってるのッ!?》
やばい母の暴走が始まった。なんとしても止めなくては……。
「ちがうってば。だけどわたし、今仕事が忙しくて――」
《なんですって》
あ、ダメなだやつだ。
どうやらわたしの反応からまだ結婚の意思がないことを察知したらしく、さっきまでの陽気な様子はなりをひそめ、ただひたすら低い声を出している。
《あなた、いつもいつも仕事が忙しいからって、じゃあいったいいつ結婚するのよ? 賞味期限どころか消費期限まで近付いてきてるわよ、分かってるの?》
母親とはいえ、言い過ぎなのではないかと思う。
けれど逆らうと倍返しどころか百倍になって返ってくるのが目に見えているので、だまったままやり過ごす。
いつもこうやって、嵐が収まるまで待つことにしている。
今回もそれで済むはず……と思っていたのに、母はどうやら本気だった。
《あなたに任せていたら、わたしいつまで経っても孫の顔が見られないじゃない》
「そんな、大袈裟な」
《大袈裟でもなんでもないわ。このままあなたの花嫁姿を見ることも出来ず、孫を抱くこともできず……このまま死んで言ってしまうのよぉぉぉ!》
「ちょ、ちょっと待って。まだそんな結婚なんて――」
《なに、そんな結婚もできないような相手とつき合ってるのッ!?》
やばい母の暴走が始まった。なんとしても止めなくては……。
「ちがうってば。だけどわたし、今仕事が忙しくて――」
《なんですって》
あ、ダメなだやつだ。
どうやらわたしの反応からまだ結婚の意思がないことを察知したらしく、さっきまでの陽気な様子はなりをひそめ、ただひたすら低い声を出している。
《あなた、いつもいつも仕事が忙しいからって、じゃあいったいいつ結婚するのよ? 賞味期限どころか消費期限まで近付いてきてるわよ、分かってるの?》
母親とはいえ、言い過ぎなのではないかと思う。
けれど逆らうと倍返しどころか百倍になって返ってくるのが目に見えているので、だまったままやり過ごす。
いつもこうやって、嵐が収まるまで待つことにしている。
今回もそれで済むはず……と思っていたのに、母はどうやら本気だった。
《あなたに任せていたら、わたしいつまで経っても孫の顔が見られないじゃない》
「そんな、大袈裟な」
《大袈裟でもなんでもないわ。このままあなたの花嫁姿を見ることも出来ず、孫を抱くこともできず……このまま死んで言ってしまうのよぉぉぉ!》