【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「しゃ、シャワー!?」
一緒にって、バカ言わないでよ。
今目に映る彼のしなやかで引き締まった体を見て、そんな整った肢体の持ち主に自分の体を明るいところで見せる勇気などない。
あせっているわたしを見て、照れているのだと誤解したのだろうか。
「昨日隅々まで、ぜーんぶ見たから、今更恥ずかしがることないよ」
隅々……全部。頭がクラクラする。
しかしそこでひらめいた。この場からの脱出方法を。
わたしの手をにぎっていた彼の手をやんわりとどける。
「わかった……から、先に行っててくれる?」
「んー、わかった」
若干不服そうな顔をしていたけれど、彼はベッドから降りてバスルームに向かった。
隠すこともせずに歩くから、あますところなく魅惑的な体をさらけ出している。
いや、見とれている場合じゃやないからっ!