【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
〝ホテル〟なんて単語が出てきたら、職場での噂話を自ら提供するようなものだ。
彼は焦ったわたしを見て、くっくっと笑っている。本当にいい性格している。
しかしここで文句を言おうものなら、この針のむしろの状態が続くことになる。
わたしは黙って手を差し出した。けれど彼はだまったままニコニコ笑っているだけだ。
結局呆れたわたしが話をすすめなくてはならない。
「わざわざ持ってきてくださって、ありがとうございました」
お礼を告げたあと、再度手を差し出した。
けれど彼はさっきまでの笑顔をひっこめて、途端に不満顔になる。
「それだけ? なんか返す気失せちゃった」
「なに、言ってるのよ。いいから返しなさい」
人が下手(したて)に出ていれば、いい気になって。
「ダメ。気が変った。返して欲しければデートしよ」
「はああ?」
彼は焦ったわたしを見て、くっくっと笑っている。本当にいい性格している。
しかしここで文句を言おうものなら、この針のむしろの状態が続くことになる。
わたしは黙って手を差し出した。けれど彼はだまったままニコニコ笑っているだけだ。
結局呆れたわたしが話をすすめなくてはならない。
「わざわざ持ってきてくださって、ありがとうございました」
お礼を告げたあと、再度手を差し出した。
けれど彼はさっきまでの笑顔をひっこめて、途端に不満顔になる。
「それだけ? なんか返す気失せちゃった」
「なに、言ってるのよ。いいから返しなさい」
人が下手(したて)に出ていれば、いい気になって。
「ダメ。気が変った。返して欲しければデートしよ」
「はああ?」