【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「俺との時間は無駄?」

さっきまでの輝くような顔に取って代わって、シュンとした態度に罪悪感が募る。

「ちがう……いや……もう、なんて言えば伝わるのかな? それにわたしと恋愛なんて、ケイトにとってもまさに時間の無駄だと思うよ」

「じゃあ、俺が無駄じゃないって思ったらいいってこと?」

「だーかーら!」

何にも伝わってない。いや、わざと分かろうとしていないの?

「そうとなったら、次に行きましょう!」

意気揚々と立ち上がった彼を見て、わたしは頭を抱えた。

まずい相手になつかれてしまった。

しかし少なからず、わたしも彼と過ごすのが楽しいと思っているのがなおさらやっかいだ。
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