【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
またもやどうしてこうなった?
暗がりの中、つい数時間前にも考えていたことと同じことを自問していた。
隣に座るケイトを盗み見る。彼と言えば、ポップコーンとコーラを手にスクリーンに夢中だ。
結局、貞操の危機を回避するためにわたしが選んだのは映画だった。
ちょうどタイミングよく上映がはじまる映画は、封切りからずいぶんたったものだったので、お客さんはまばらだった。
わたしはコーヒー飲み一息ついた。
疲れたけれど、真剣に映画を見ている彼の横顔はすごくいい。
普段は人なつっこい雰囲気なのに、スクリーンの光に照らされた真剣な彼の顔はりりしく見える。
……はぁ、まずいな。
これ以上一緒にいる時間が増えるのはまずい。恋愛なんてしている暇なんかないのに。
そのときわたしの気持ちを知ってか知らずか、肘掛けに置いてあったわたしの手にケイトが手を重ねてきた。
わたしよりもずいぶんと大きな体をしている彼の手はもちろん大きくて、すっかりわたしの手を包み込んだ。
トクトクと胸の音が早くなり、温かい気持ちになる。
さあ、どうしたものか。ぐるぐると難しいことを考えているうちに、わたしは疲れも手伝って、うとうととしてしまった。
暗がりの中、つい数時間前にも考えていたことと同じことを自問していた。
隣に座るケイトを盗み見る。彼と言えば、ポップコーンとコーラを手にスクリーンに夢中だ。
結局、貞操の危機を回避するためにわたしが選んだのは映画だった。
ちょうどタイミングよく上映がはじまる映画は、封切りからずいぶんたったものだったので、お客さんはまばらだった。
わたしはコーヒー飲み一息ついた。
疲れたけれど、真剣に映画を見ている彼の横顔はすごくいい。
普段は人なつっこい雰囲気なのに、スクリーンの光に照らされた真剣な彼の顔はりりしく見える。
……はぁ、まずいな。
これ以上一緒にいる時間が増えるのはまずい。恋愛なんてしている暇なんかないのに。
そのときわたしの気持ちを知ってか知らずか、肘掛けに置いてあったわたしの手にケイトが手を重ねてきた。
わたしよりもずいぶんと大きな体をしている彼の手はもちろん大きくて、すっかりわたしの手を包み込んだ。
トクトクと胸の音が早くなり、温かい気持ちになる。
さあ、どうしたものか。ぐるぐると難しいことを考えているうちに、わたしは疲れも手伝って、うとうととしてしまった。