【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
第三章 恋愛と結婚
第三章 恋愛と結婚

「森安、今月すごく調子がいいな。何かあったのか?」

廊下で部長に呼び止められて、お褒めの言葉をいただいた。

「たまたま、大口の契約があっただけです」

「それでも、それを取るまで頑張ったんだろ。おめでとう。期待してるぞ」

「はい、ありがとうございます」

頭を下げたまま部長を見送る。

ニンマリと笑った後、小さなガッツポーズをする。

証券会社の営業はたいへんやりがいのある仕事ではある。

そういえば聞こえがいいけれど、営業なので毎月目標の数字が与えられているのだが、それがもう……なかなか達成するのが難しい。

かくいうわたしもここ二ヶ月不発に継ぐ不発だった。

超低空飛行をしていたので、そろそろやばいと思っていたのだが、ここに来てV字回復。トントンと二件の大口契約が決まったのだ。
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