【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「ちょっと、ケイト?」
「いいから、いいから。綺麗にしてもらってきて」
にっこりと手を振るケイトに見送られ、わたしは店の奥へ案内された。
アレよアレよとされるがままのわたしは、一時間もかからないうちに変貌を遂げた。
薄桜色に雪輪文様の訪問着は、楚々とした雰囲気のなかに慎ましやかな華やかさがある。
霞雲のゴールドの袋帯も着物との調和が取れており、さすがプロの仕事だとため息がでるほどの美しさだった。
着物の思い出といえば苦しい記憶しかなかったのに、締め付けもまったくなく快適だった。
着付けとともにきちんと髪を結い上げてもらい、化粧も和装に合うように直してもらった。不思議なことに、美しい着物に身をつつむと背筋がしゃんとのび、いつもよりも堂々としている自分が鏡の中にいた。
「やっぱり。すごく、似合う」
鏡越しにケイトと目が合う。まるで自分のことのように、うれしそうにわたしの姿を眺めていた。
「いいから、いいから。綺麗にしてもらってきて」
にっこりと手を振るケイトに見送られ、わたしは店の奥へ案内された。
アレよアレよとされるがままのわたしは、一時間もかからないうちに変貌を遂げた。
薄桜色に雪輪文様の訪問着は、楚々とした雰囲気のなかに慎ましやかな華やかさがある。
霞雲のゴールドの袋帯も着物との調和が取れており、さすがプロの仕事だとため息がでるほどの美しさだった。
着物の思い出といえば苦しい記憶しかなかったのに、締め付けもまったくなく快適だった。
着付けとともにきちんと髪を結い上げてもらい、化粧も和装に合うように直してもらった。不思議なことに、美しい着物に身をつつむと背筋がしゃんとのび、いつもよりも堂々としている自分が鏡の中にいた。
「やっぱり。すごく、似合う」
鏡越しにケイトと目が合う。まるで自分のことのように、うれしそうにわたしの姿を眺めていた。