【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「これ、ケイトが選んだの?」
「そう。画像でしか確認してなかったんだけど、やっぱり正解だった」
わたしの左右あちこち動きながら、いろんな角度からわたしを観察している。さすがにあまりに見られると恥ずかしい。
「もういいから、でもうれしい。こんなに素敵な着物選んでくれて。ありがとう」
「どうしたしまして。今日一日は俺に付き合ってもらうんで、これくらいはさせてもらいます。芽衣子さんは値段が知りたいだろうけど、聞かないでね。そんな無粋なこと」
さっさと牽制されてしまっては、お金の話はできない。
「……っと、そろそろ出なきゃ」
腕時計を確認したケイトが、店主に声をかけるとさっさと車に向かってしまった。
その後を慌ててついて行くが、慣れない着物のせいでゆっくりとしか動けない。
そんなわたしに気がついたケイトは歩幅を縮めてわたしに合わせてくれた。
お店の人達に見送られながら、車は本当の目的地に向かう。
「それで、そろそろ行き先を教えてくれてもいいんじゃないの?」
着せられた着物が素敵で、うっかり本来の目的を忘れそうになったわたしは、ようやくケイトを問い詰めた。
「そんな怖い顔したら、せっかくの芽衣子さんの美しい顔が台無しですよ。まあ、その顔もけっこうチャーミングなんで、俺好みですけど」
「はぁ? もう、何言ってるのよ。いい加減にしなさいよ」
グーでケイトの腕をパンチすると、大袈裟に「痛いっ!」と顔をゆがめた。
そんな彼にあきれ顔のわたしだったが、お互いの目が合うとどちらからともなく「ぷっ」と吹き出し、声を上げて笑った。
「そう。画像でしか確認してなかったんだけど、やっぱり正解だった」
わたしの左右あちこち動きながら、いろんな角度からわたしを観察している。さすがにあまりに見られると恥ずかしい。
「もういいから、でもうれしい。こんなに素敵な着物選んでくれて。ありがとう」
「どうしたしまして。今日一日は俺に付き合ってもらうんで、これくらいはさせてもらいます。芽衣子さんは値段が知りたいだろうけど、聞かないでね。そんな無粋なこと」
さっさと牽制されてしまっては、お金の話はできない。
「……っと、そろそろ出なきゃ」
腕時計を確認したケイトが、店主に声をかけるとさっさと車に向かってしまった。
その後を慌ててついて行くが、慣れない着物のせいでゆっくりとしか動けない。
そんなわたしに気がついたケイトは歩幅を縮めてわたしに合わせてくれた。
お店の人達に見送られながら、車は本当の目的地に向かう。
「それで、そろそろ行き先を教えてくれてもいいんじゃないの?」
着せられた着物が素敵で、うっかり本来の目的を忘れそうになったわたしは、ようやくケイトを問い詰めた。
「そんな怖い顔したら、せっかくの芽衣子さんの美しい顔が台無しですよ。まあ、その顔もけっこうチャーミングなんで、俺好みですけど」
「はぁ? もう、何言ってるのよ。いい加減にしなさいよ」
グーでケイトの腕をパンチすると、大袈裟に「痛いっ!」と顔をゆがめた。
そんな彼にあきれ顔のわたしだったが、お互いの目が合うとどちらからともなく「ぷっ」と吹き出し、声を上げて笑った。