【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
食事が終わりわたしたちは、寒いけれど広い庭を歩くことにした。
庭の木々にはLEDライトがつけられており、キラキラと美しく輝いていた。
当り前のようにつながれた手をケイトが自分のコートの中に入れて歩く。
「寒くないですか?」
「少しだけ。でも綺麗だからもう少し見たいな」
「俺もです。せっかくなんで、着物の芽衣子さんをひとりじめします」
からかうような態度を軽く睨んだが、彼は楽しそうに笑うだけだった。
「この着物のおかげで、会話に困らなくてすんだわ。ありがとう。ちゃんと見越してわたしにこれを着せたのね?」
「あれ、ばれちゃいました?」
おどけたケイトだったが、彼が色々と考えて今日の日のわたしの服装を選んでくれたことが、途中からわかった。
ケイトだって四六時中わたしだけに着いているわけにはいかない。
そういう場合にわたしひとりが浮いてしまわないようにと、外国人の方との会話の糸口になりそうな着物を選んでくれたのだ。
それに気がついたとき彼の心遣いにうれしくなった。
「俺がロイドに会わせたくて、無理矢理連れて来たので。少しでも会話のきっかけになったのならよかったです」
「どうしてわたしを、ロイドさんに会わせようと思ったの?」
口にしてしまってから、ずいぶん駆け引きめいた言葉だと自覚した。
「いいや、やっぱり忘れて」
急にケイトが足を止めた。そしてわたしの肩に手を置き向かい合わせになるようにわたしの肩を引き寄せた。
庭の木々にはLEDライトがつけられており、キラキラと美しく輝いていた。
当り前のようにつながれた手をケイトが自分のコートの中に入れて歩く。
「寒くないですか?」
「少しだけ。でも綺麗だからもう少し見たいな」
「俺もです。せっかくなんで、着物の芽衣子さんをひとりじめします」
からかうような態度を軽く睨んだが、彼は楽しそうに笑うだけだった。
「この着物のおかげで、会話に困らなくてすんだわ。ありがとう。ちゃんと見越してわたしにこれを着せたのね?」
「あれ、ばれちゃいました?」
おどけたケイトだったが、彼が色々と考えて今日の日のわたしの服装を選んでくれたことが、途中からわかった。
ケイトだって四六時中わたしだけに着いているわけにはいかない。
そういう場合にわたしひとりが浮いてしまわないようにと、外国人の方との会話の糸口になりそうな着物を選んでくれたのだ。
それに気がついたとき彼の心遣いにうれしくなった。
「俺がロイドに会わせたくて、無理矢理連れて来たので。少しでも会話のきっかけになったのならよかったです」
「どうしてわたしを、ロイドさんに会わせようと思ったの?」
口にしてしまってから、ずいぶん駆け引きめいた言葉だと自覚した。
「いいや、やっぱり忘れて」
急にケイトが足を止めた。そしてわたしの肩に手を置き向かい合わせになるようにわたしの肩を引き寄せた。