【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「芽衣子さんだからです。あなただから、俺の大切な人に会わせたかったんです」

まっすぐに見つめる目。彼はいつもこうやってわたしを真正面から見据える。

今その目には、いつもとは違う熱情が感じられる。

「俺やっぱり、芽衣子さんが好きです。俺だけのものにしたい」

「……っ、ゴホッ、ゴホッ」

いきなりすぎて驚いたわたしは、冷たい空気を一気に吸い込んでしまい噎せた。

「大丈夫ですか?」

背中をなでていたケイトが、急にわたしを抱きしめた。

「体すごく冷たくなってる」

十二月の寒空の下なので、当然だ。

いくら庭が綺麗だからと言って、今はわたしたち以外誰もいない。
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