【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「違う、違う。おいしいよ、これ」
手に取って食べてみると、安心したようにひよりもビールを注文していた。
「それで、何か悩み事でもあるんですか?」
ずばり言われて多少焦ったが、この様子を見たれたのだから無理もない。
「なんかね……色々うまくいかなくて」
「それって、前に言っていた結婚のことですか?」
わたしがうなずくと、彼女が「そうですか」とだけつぶやいた。
「ねえ、恥を忍んで聞くけれど……どうすれば結婚できるの?」
もう色々ありすぎて迷宮入りしてしまったわたしは、彼女にすがりついた。
「ちょ、ちょっと、待ってくださいっ! いったいどうしちゃったんですか?」
いつも先輩風ふかせて、色々な相談に乗っていたけれど、恋愛なんてここ数年(もう数えるのも嫌になった)ご無沙汰だ。
だからこんなわたしを見るのは初めてなのだから、うろたえても無理はない。
「そもそも! 芽衣子さん、どうしてそんなに結婚焦っているんですか? ついこの間までは、恋だって〝いつか時期がくれば〟って話をしていたのに」
そう……わたし自身、つい最近まで〝結婚〟の〝け〟の字も頭になかった。
仕事だって楽しいし、恋愛だっていつか自分に合った人が見つかるまで気長に過ごしていればいいと思ったからだ。
けれど、そうもいかない事情ができてしまった。
わたしはポツポツとひよりにその〝事情〟を聞いてもらうことにした。
手に取って食べてみると、安心したようにひよりもビールを注文していた。
「それで、何か悩み事でもあるんですか?」
ずばり言われて多少焦ったが、この様子を見たれたのだから無理もない。
「なんかね……色々うまくいかなくて」
「それって、前に言っていた結婚のことですか?」
わたしがうなずくと、彼女が「そうですか」とだけつぶやいた。
「ねえ、恥を忍んで聞くけれど……どうすれば結婚できるの?」
もう色々ありすぎて迷宮入りしてしまったわたしは、彼女にすがりついた。
「ちょ、ちょっと、待ってくださいっ! いったいどうしちゃったんですか?」
いつも先輩風ふかせて、色々な相談に乗っていたけれど、恋愛なんてここ数年(もう数えるのも嫌になった)ご無沙汰だ。
だからこんなわたしを見るのは初めてなのだから、うろたえても無理はない。
「そもそも! 芽衣子さん、どうしてそんなに結婚焦っているんですか? ついこの間までは、恋だって〝いつか時期がくれば〟って話をしていたのに」
そう……わたし自身、つい最近まで〝結婚〟の〝け〟の字も頭になかった。
仕事だって楽しいし、恋愛だっていつか自分に合った人が見つかるまで気長に過ごしていればいいと思ったからだ。
けれど、そうもいかない事情ができてしまった。
わたしはポツポツとひよりにその〝事情〟を聞いてもらうことにした。