総長さんが甘やかしてくる③
夕烏が苦しんでいたとき
俺だって、苦しかった。
――本当は、抱きしめてやりたかった。
だが、あの女の目があるうちは
手を差し伸べることができなかった。
優しくすれば、お前が、もっとひどい仕打ちを受けるのが目に見えていたからな。
だからこそ。
俺が力をつけた、そのあとは
命にかえてもお前のことを守ってやる。
俺だって、苦しかった。
――本当は、抱きしめてやりたかった。
だが、あの女の目があるうちは
手を差し伸べることができなかった。
優しくすれば、お前が、もっとひどい仕打ちを受けるのが目に見えていたからな。
だからこそ。
俺が力をつけた、そのあとは
命にかえてもお前のことを守ってやる。