総長さんが甘やかしてくる③


…………?


「アルファベットの6番目」

「なんですかそれ、燐さん」

「んー? おおきいなと思ってね」


それが自分のブラのサイズのことだと気づくのにかかった時間、およそ十秒。


「マジか……」


愁さんがゴクリとつばを呑み込む。


「あれ、愁。おっぱい星人だっけ?」

「なっ……別に、そういうわけじゃねーよ」


動揺した愁さんが、

「ッ……てェ!!」

柱に小指をぶつけ、よろめいた。


「図星なのー?」

「アホか。だから、違う……」

「作ってこようか?」


燐さん!?


「やめろ」

「愁が望むなら♡」

「誰が望むかよ」
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