総長さんが甘やかしてくる③


俺のその言葉ですべてを悟ったかのように、木良が俺の目をじっと見る。


「へえ。それはそれは……。すごい子、拾っちゃったみたいで」

「お前に頼みたいことがある」

「加入早々、大きな仕事させられるのかな僕は」


「お待ち」とカウンターにラーメンが置かれる。


「いいよ。助けてあげる」


木良が、割り箸を渡してくる。


「だって総長様の頼みだし。姫を守るのは、僕の使命でもあるからね」
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