私と30センチの恋に落ちてください
給食の時間になり、エプロンをきて給食を取りに行った。
全校、1階で給食を受け取り、2階で給食を食べる。



いつも通り手を洗い、いつも通り消毒をして、おぼんを運ぶ。
海斗くんは牛乳で、いつもはタイミングが合わないのに今日はタイミングがあって。


海斗くんが後ろを歩いてる。




「明日何するん?」




ナイスタイミングー!って叫びたくなるほどのいい情報を、海斗くんの友達が聞いた。



「明日は、家でゲームしてる」



家にいるって聞いて、なんか安心した。
付き合ってもないのに、バレンタインのチョコ渡しに行って、海斗くんのお母さんが出てきたりでもしたら、なんか気まずい。



多分、お母さんは家にはいるんだけど。






想像しただけでカッコよくて、声もカッコよくて、ひとりでにやけそうになりながら必死に抑える。




< 13 / 23 >

この作品をシェア

pagetop