私と30センチの恋に落ちてください
午前中の11時まで塾があって、そのあと友達が家まで迎えにきてくれた。
友達に相談しながら、メイクをすませてチョコを持って家を出た。




外はそこまで寒くなかったけど、気づくか気づかないかくらいの雨が降ってて。
天気予報では、曇りだから、この雨もすぐに止むみたい。
いつもは巻かないお母さんが編んでくれた白いマフラーを首に丁寧に巻いて、自転車に乗る。



なぜか、いつもより寒さを感じなくて、自転車を漕ぐ足も、自然と暖かくなる。


友達と、もしバレンタインのチョコを渡した後、付き合えたらの妄想をして、ド田舎の田んぼ道を通る。
田んぼ道は、私が小学校の時に通ってた道で、今通るとこんなに道が汚かったかな?って思ってしまう。
舗装されてなくて、今履いてる厚底の靴だと歩きにくいと思う。



ちょっと歩いたり、自転車乗ったりして、思ってた以上に早くついた。




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