祈り
「…………はぁ」
溜め息。
洗面台に向ってするのは何回目だろう。
どうしてこんなことになったんだろう。
ここにいると色々考えてしまう。
「それマジない~!!」
「うける~」
近付いてくる足音。
あのグループだ。
私は条件反射で個室に駆け込んだ。
何をされるか分からない。
そんな恐怖。
「…………」
ドクンドクンドクンドクン……
止まらない鼓動に怯える。
どうか聞こえませんようにとしゃがみ込む。
どうしてこんな性格になったんだろう?
嫌だ、早くいなくなって!!