あなたに恋のお届けものです
「悪かった。その…可愛くないとか言って。まあ、お前も十分悪いんだけどな。」
うっ。一言を除けば嬉しかった。

でも、…勝利って…

俺様で、バカで、人のこと傷つけるやつで、…って思ってたけど…

正直で、人のこと思いやってて、優しいところもある人だったんだ…。

はじめは後悔してた。勝利を選んだこと。…でも、だんだんと選んでよかったって思ってるんだ。
でも、…まだ君のことを好きにはなれてないから。


そして、私はまだ気がついていなかった。

二人の様子を二人の生徒が見ていたことに。

「…二人って仲がいいんだな…。」
教室の中から窓を通して見ていた一人は…有紗。

「松田…か。」
もう一人は寮の窓から廊下を眺めていた…悠里だった。
< 20 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop