あなたに恋のお届けものです
***
「悠里…と勝利?」

ドアの外の有紗は静かに声を漏らした。

何で二人が?女の子じゃなかったのは安心したが、中の空気は張りつめていてとても入れる空気ではなかった。

「好きっていう気持ちがわからないってお前、前に言っただろ?それに有紗にも好きな人はいないって。」

「まあ、そうだね…。」

どう考えても、聞こえる二人の話は有紗の話だった。 

「それで、次の日に有紗を避けて。何か知らないけど今日は有紗をまた誘って。…お前は、どうしたいんだ?…悠里。」

息を止めた。

ねえ、悠里はどうしたいの?
悠里の本当の気持ちは?

本当は、ずっとずっと言いたかった。
何でそんなに苦しそうなの?って聞きたかった。

 

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