あなたに恋のお届けものです
「私も…っ好きだよ…」

涙が止まらなかった、でもさっきまでの悲しい涙じゃなくてとても温かい涙だった。

「だから、泣いてほしくないって。」
「でも、嬉しいもん…」

「ねぇ、悠里。」

有紗は涙を浮かべたままふんわりと笑って。

「たくさんごめんなさい、今までたくさんありがとう。大好きだよ。」
「…うん。」


満天の星空が悠里たちを照らすまで二人の恋人たちはずっと、ずっと笑いあっていた。


***

悠里と有紗が戻ってきたのはかなり夜も更けてきたころだった。

悠里の部屋の中でずっと、不安を抱えながらあたふたしていた私と勝利は、二人を見ると一斉に立ち上がった。

「おかえり。」
「えっと、それで…悠里は…」

悠里と有紗はそんな様子の私たちを見て、顔を見合わせて笑った。

「真由子、勝利、本当にありがとう。」
「それで…」

「付き合いました!」 

二人は幸せそうに笑った。

私と勝利も安心して笑顔になった。

有紗が幸せになって本当によかった。

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