一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




「それかビンタでもいいから。
じゃないと耐えられない」



さっきから蓮くんは自分を傷つけることしか言っていない。



「ちゃんと…体は大事に、してほしいよ…。
だから、ダメ。


ほら、早く寝よう?」



そう言って少し服を引っ張ると、私について来てくれる蓮くん。



もしかして、わかってくれたのかな…?



ちらっと蓮くんを見ると、頬を赤くして顔を私が見にくい位置へとそらしていた。



どうして頬が赤いんだろう。
照れてる、のか…それとも寒い?



けど今はまだ梅雨入り前の時期だ。
寒いことはないはず。



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