一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




そして二人で寝室に入り、蓮くんがドアを閉めた。



密室で二人きり。
しかもダブルベッドのある部屋で。



そんなの緊張しないはずがなかった。



途端にドキドキするけれど、一緒に寝ようと言ったからには逃げられない。



だけど先に寝るのもどうかと思い、固まっていると蓮くんがベッドに腰掛ける。



「ねぇ、菜穂。
お願いがあるんだ」



「お願い…?」



何を言われるのかわからなかったけど、今の蓮くんは疲れているような気がしてお願いはなるべく素直に聞こうと思った。



「うん、菜穂を抱きしめて寝たい」
「……へ?」



それでも、予想していたお願いとは180度違うくて、変な声が出てしまう。



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