一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「ほら、勝手に降りようとしない」
「きょ、今日こそは自分で降りるよ…!」
そして毎回お姫様抱っこをされるのもお決まりで。
やっぱり蓮くんには敵わないから、今日もまたお姫様抱っこをされてしまう。
「また蓮くんに任せちゃったよ…」
ずっと蓮くんばかり早起きしてるから本当に申し訳ない。
私も私だ、どうして蓮くんに起こされる前に目を覚まさないのだろう。
「違うよ、俺がやりたいの。
菜穂に負担かけさせたくないし、朝は得意だから」
「私だって朝は得意だからできるよ」
「ダメ。
しんどいでしょ?
菜穂は俺に任せてくれてたらいいの」
しんどいって、蓮くんの方が断然しんどいはずなのに…私はやっぱりダメだなって、何度も思わせられる。