一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
時折自分から
「菜穂、おはよう」
梅雨が明け、テストが終わり夏休み間近となったある日の休日のこと。
蓮くんに起こされ、目を開ける。
休日でも、蓮くんは朝ご飯を用意してくれ私を起こしにきてくれる。
何度か私が先に起きたことがあるのだが、いつも寝室を出る前に蓮くんに気づかれてしまい、失敗に終わっているから二人で作ることになる。
それなのに蓮くんが先に起きた時は、私は起こされるまで気づかない。
これが完璧な蓮くんと私の違いなのだ。