一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「好きだよ、菜穂。
この時間が幸せだなぁ」
いつもならここで私が先に眠ってしまうのだけど、今日は違った。
私の頭を撫でていた蓮くんの手がだんだんと遅くなり、ついには止まってしまう。
少し名残惜しくて顔を上げようとしたら、蓮くんの静かな寝息が聞こえてきて、私はそれをやめた。
じっと、蓮くんの腕の中で大人しくする。
だけど少しだけきゅっと寄り添い、私も目を閉じた。
蓮くんから先に寝るなんて珍しい。
きっと疲れていたのだろう。
今日は休日だっていうのに、私より起きるの早かったし、寝るのだって私より遅いのだから。
今日の残りの時間はゆっくりしようと思い、私も寝ようとそっと目を閉じた。