一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
椅子に下され、蓮くんが作ってくれたご飯を食べる。
だけど食欲がなくて、頭もぼーっとしてきた。
それでも心配かけたらダメだし、私が休めば蓮くんも休みそうな気がして平気なふりをする。
そしてなんとか蓮くんにバレることなく、車に乗り、学校に着くことができた。
「じゃあまた帰りね、菜穂。
今日は午前で終わるから頑張れるよ」
「うん、私もだよ」
だって蓮くんと長く一緒に居られるから。
嬉しくてつい本音を言ってしまい、後から恥ずかしくなって蓮くんの反応を見ずに私は背中を向けて門へと向かった。