一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
彼に本音を話す時
「はぁ!?政略結婚!?」
「ち、千秋ちゃん声が大きいよ…!」
「ご、ごめんごめん。
いやでもさ、話ぶっ飛びすぎじゃない!?」
次の日。
すっかり元気になった私は蓮くんといつも通り学校に来た。
今日から通常通りの授業なのだけど、千秋ちゃんにお昼を誘われ食堂にやってきた。
なるべく話が聞かれないように端の方に座ったけれど、今の千秋ちゃんの声で多くの人に変な目で見られてしまったけどバレずに済んだ。
「そ、そうなんだけど…本当のことで…黙っててごめんね…」
「いや、謝らなくていいよ。
政略結婚で、しかもあの上条が相手だなんてバレたら面倒くさそうだからね」
千秋ちゃんは理由を言わなくても私のことをわかってくれていて、泣きそうになるのを堪える。